第57回
2010年3月1日号
媒体としてのTwitter(ツイッター)
媒体としてのTwitter(ツイッター)
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今回は、最近話題になっているTwitterについて分析します。
- 最近、ビジネスの世界でTwitterという言葉を聞く機会が多くなったように感じます。たとえば、2010年1月23日号の週刊ダイヤモンドでも「2010年ツイッターの旅」と称して特集を組んでいます。
Twitterは“今、していること・考えていること”を書き込み、他の人に向けて公開するWeb上のサービスです。Twitterではこの行為を「つぶやく」といい、書き込まれた発言を「つぶやき」とよびます。この「つぶやき」が、多くの人に伝わり、話題として発展していくような工夫こそがTwitterの特徴です。この工夫が、口コミを促進する媒体としてTwitterが注目されている理由です。
ところでインサイトシグナルでは、Webサイトのアクセスログのデータを収集しています。このデータを使うと、(ご家庭のパソコンからに限りますが)Twitterにアクセスしている人を捉えることができます。では、Twitterを利用している人は具体的にはどのような人なのでしょうか。
図1は性・年代別の2009年11〜12月におけるTwitterアクセス日数です。2ヶ月間のデータですから、30日以上の人は2日に1回以上の頻度でTwitterにアクセスしているということになります。1日でもTwitterにアクセスした人という観点から見ると、どの年代でも50%前後になっており、既にかなり影響力の強いWebサービスであることが確認できます。アクセス日数10日以上−つまり日常的にTwitterを見ている人は、男性30歳代で最も高くなっています。ただし女性50歳代を除くと、性・年代別の差はあまり大きくありません。
図2〜4はTwitterへのアクセス状況別に他の媒体との接触状況を整理したグラフです。図2を見るとTwitterへのアクセス頻度が高い人ほどテレビの視聴時間が短いことが分ります。つまり、Twitterならば、テレビではリーチできない層にアプローチできる可能性を示しています。
テレビとは対照的に、Twitterへのアクセス頻度が高い人ほど雑誌の閲読数は多くなっています(図3)。複数の媒体で接触させることを目的とするのであれば、雑誌とTwitterは選択肢の一つとなりうるでしょう。新聞はテレビと雑誌の中間で、Twitterのアクセス頻度と一定の関係は確認できません(図4)。
リアルタイム性という観点からこれら3つの媒体を並べると、「テレビ>新聞>雑誌」の順番となるでしょう。「リアルタイム性が高い媒体ほど、Twitterへのアクセス頻度が高い人でその媒体との接触量が低い」という興味深い結果が導かれました。この結果には、テレビよりもリアルタイム性の強いTwitterの特性が関係していると思われます。
プロモーションの媒体としてみた場合、Twitterはリアルタイム性と引き替えに伝えられる情報量が少ないという制約があります。この制約を乗り越える他面に、雑誌とTwitterとの2つの媒体でプロモーションを展開するという方法が考えられます。つまり、雑誌で深い情報を伝え、Twitterでリアルタイム性を確保するというやり方です。このようにTwitterを他の媒体と組み合わせることで、新しいプロモーションの施策が実現可能になると期待されます。
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