2017年10月17日

ポケモンGOはユーザを取り戻しているのか

2017年7月にポケモンGOが1周年を迎えました。
それに合わせて、様々な施策が展開されています。

例えばテレビCMを流したり、伝説のポケモンをゲットできるレイドバトルというイベントをゲーム上で実施しています。また2017年8月に横浜で開催されたリアルイベントは、多くのユーザが押しかけた結果、大混雑を起こし、話題となりました。

このように様々な施策が展開されていますが、一方でユーザ数の減少も指摘されています。果たしてポケモンGOは、ユーザを取り戻せているのでしょうか。

ポケモンGOをダウンロードした経験のある人は32%
現在も削除していない人は18%で週1回以上プレイするユーザは9%

関東エリア在住の消費者に対して、ポケモンGOの利用・ダウンロード状況を尋ねてみたところ、32%がダウンロードした経験があり、その半数強の18%が現在も削除しておらず、さらにその約半分の9%が週に1回以上はプレイしていました。

2016年7月にNRIでポケモンGoのダウンロード意向について調査(https://www.is.nri.co.jp/report/short-research/2016/000186.html)をしましたが、そのときにダウンロードをした、もしくはダウンロードをする意向のある割合が約35%だったことを踏まえると、当時ダウンロードする意向があった人は一通りダウンロードをしたと考えられそうです。

また年代別に見ると、20代の方のダウンロード経験率がもっとも高く(約50%)、年代が高くなるほど、ダウンロード経験が低くなっています。これはスマホの保有率やゲーム自体をプレイする習慣などが影響していると予想されます。

あなたは、現在、「ポケモンGO」をダウンロードしたり、プレイしたりしていますか

201710-17-fig-01.png

ポケモンGOのユーザの約8割は発表直後にダウンロード
但し、1周年イベントで初めてダウンロードしたユーザも約10%にのぼる

次にポケモンGOをダウンロードし、今も削除していないユーザに対して、いつダウンロードしたかを尋ねたところ、約8割のユーザは2016年6月以前にダウンロードしたと回答しています。

注目すべき点として、その他2割のユーザのうち、およそ半数の1割は2017年7月以降に初めてダウンロードしたと回答しています。つまり、1周年を記念して行われた様々な施策はユーザの回帰を促したというよりも、今まで取り込めていなかったユーザの獲得につながったと言えそうです。

年代別に見てみると、今回の施策で新たに獲得したユーザの多くは20代と30代となっています。

あなたは、いつポケモンGOをダウンロードしましたか

201710-19-fig-02.png

各種のイベントやCMも7月以降のユーザの獲得に貢献

最後に、今回の1周年施策で初めて、または削除していたが改めてダウンロードしたユーザ(n=62)に何がきっかけでダウンロードしたかを尋ねた結果が下記のグラフです。

最も多い回答は「友人や知人がプレイしていて」の4割弱ですが、テレビCMやリアルイベントという回答もそれぞれ20%程度となっており、1周年施策(下記のグラフの橙色のバー)はユーザの獲得に一定程度、貢献したと考えられそうです。

あなたはなぜ、2017年7月以降に、ポケモンGOをダウンロードしたのですか

201710-19-fig-03.png

ユーザ数の減少など人気の陰りが見える一方で、2017年9月に東京大学がポケモンGOのプレイと心理的ストレスの関係性を分析した結果を発表するなど、まだまだ話題性を持つポケモンGO。

今度も施策次第では、新たなユーザを獲得できる余地があるのかもしれませんね。

出典)野村総合研究所 シングルソースデータ(関東エリア 男女18-69歳:※N数は主にグラフ中に記載)

(野村総合研究所 コーポレートイノベーションコンサルティング部 三好 雄也)2