2017年7月20日

ニャンスタグラムを投稿する人は70万人

「ニャンスタグラム」という言葉を知っていますか? SNSとして利用が拡大している「Instagram」に猫の写真を投稿する楽しみ方です。

今回はニャンスタグラムを始めとする「Instagram」の楽しみ方について見てみましょう。

Instagramの登録率は31.0%、そのうち12.2%が自分で画像をアップ

Instagramの利用が拡大しています。FacebookやTwitterと比べると、写真によるコミュニケーションが中心のツールで、直感的にわかりやすいこともあり、若年層などから利用が拡大してきました。アメリカではInstagramの方が盛んに利用されているという人もいます。

日本では、どれぐらいの人がInstagramを利用しているのでしょうか。関東の在住の20~59歳を対象に調査した結果をみると、Instagramに登録がある人の割合は31.0%となっています。そのうち、登録だけして利用をしていない人は少なく6.0%です。自分で画像を投稿する人は12.2%で、他人の画像を見るだけの人は12.8%です。登録している人のうち、画像を投稿したり見たりして楽しんでいる「アクティブ率」は80.5%(=(12.2%+12.8%)÷31.0%)と高い水準になっています。

Instagramの利用実態

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出典)野村総合研究所 シングルソースデータ 2017年7月実施(関東エリア 男女20~59歳:N=2,140)

Instagramで投稿する画像の1位は「食べ物・料理」、「猫」の投稿は9.2%

Instagramで画像を投稿している人と回答があった人に対して、投稿している画像の内容を調査した結果を見てみましょう。最も多いものが「食べ物・料理」となっており60.2%です。レストランやカフェなどで、スマートフォンで食事の写真を撮っている人をよく見かけますが、Instagramにアップしている人も多いのではないでしょうか。次いで、景色、イベント、ファッションなどが上位にきています。

さて「ニャンスタグラム」の割合ですが、「猫」の画像を投稿している人の割合は9.2%となっています。他の画像と比較して、水準が高いわけではありませんが、ニャンスタグラムを楽しんでいる人は確実にいるようです。

この調査結果をもとに、ニャンスタグラムを楽しむ人たちの数を推計してみましょう。20~59歳の日本人の人口の6,500万人を母数と考え、そのうちInstagramで画像を投稿している人の割合が12.2%ですから、人数換算すると790万人程度を推計されます。さらに猫の写真を投稿している割合をかけると、日本人全体でニャンスタグラムを楽しんでいる人の人数は約70万人と推計されます。

ご自宅でペットを飼っている方は、"ニャン"スタグラムや"ワン"スタグラムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Instagramで投稿している画像の内容

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出典)野村総合研究所 シングルソースデータ 2017年7月実施(関東エリア 男女20~59歳・Instagramで画像を投稿する人:N=261)

(塩崎 潤一)