マーケティングコンサルティング

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マーケティング戦略の立案

各企業の商品・サービスのマーケティング戦略の立案を行います。

NRIのマーケティング戦略立案の考え方はリサーチをベースにしていることです。感覚に頼った戦略の立案ではなく、現状をデータをもとにしっかりと把握した結果にもとづいてマーケティング戦略を立案します。

マーケティング戦略立案のステップは以下のようになります。まずは3C(市場環境、自社、競合)の視点で環境の分析を行います。現在の消費者が求めているものは何か、自社商品に課題はないかなどを多面的な角度から把握します。

次いで、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行います。市場の構造を明確にし、どこを狙うのか、何をどうやって売っていくのかなどの戦略を立案していきます。最後にマーケティング・ミックスを検討し、商品、価格、チャネル、プロモーションの4つの視点で具体的な戦術まで落とし込みます。

商品・ブランドのポートフォリオの設計

個別の商品のマーケティング戦略だけではなく、全社的な視点でみた場合の商品やブランドのポートフォリオについて戦略を検討します。個別の商品・ブランドの売上高を最大化するだけでは、全社の利益が最大になるとは限りません。各商品・ブランドのLTVを考慮して、今、力をいれるべき商品やブランドが何かを整理し、ポートフォリオを組むことで、全社的な視点で売上の最大化を目指します。

すべての商品について、商品開発やプロモーションのための投資が行えることはあまりありません。そのために、長期的な視点で見た場合に、利益を最大化するためのマーケティング投資の戦略を考えることが必要になります。ブランド横断でマーケティング戦略の優先順位を検討するために、SWOT分析を実施したり、ブランド横断のマーケティングモデルを開発し、投資すべきマーケティング戦略の優先順位を決めていきます。

製品開発支援

マーケティング戦略の「4P」を考えた場合、はじめに、商品のあり方を考える必要があります。製品開発のプロセスは、各メーカーともにふだんから取り組んでいる業務であり、その業務を円滑に、かつ、革新的に進めるための支援を行います。

「画期的な商品・サービスを作り出せない」という悩みは各社とも共通で持っているものです。NRIでは、市場に関するデータと、培ってきた経験をもとに、製品開発担当者と一緒になって新しい製品を検討していきます。新しい製品を開発するためのポイントは新しい視点をいかに取り入れるかです。コンサルティングという客観的な視点を注入するとともに、各社の中で埋もれている視点をひとるためのファシリテーションについても行ってまいります。

日本の企業の製品開発の大きな問題は、マーケティング担当者と、技術者・研究者などのコミュニケーションにある場合が多く見受けられます。「売れるモノを作りたい」マーケティング担当者と、「良いモノを作りたい」技術者・研究者の間で意見が割れることも多いです。NRIでは、これらのコミュニケーションをスムーズに行えるようなサポートを行い、自社のノウハウの中で、新しい製品が開発できるための仕組みづくりも支援します。

ブランド戦略の立案

製品・サービスのブランド戦略の立案を支援します。

ブランドのポートフォリオなどにより、注力すべき商品・ブランドが決定された後に、個々のブランドについての戦略を立案します。

特にブランドのライフステージに応じた戦略の立案を行います。各ブランドが市場導入期なので、成長期なのか、あるいは成熟期になるのかで、ブランドでとるべき戦略が異なります。各ブランドが、どこの時期にいるのかを把握し、その時期にあわあせたプロモーション戦略、価格戦略などを立案します。

また、ブランド戦略は、商品のマーケティング戦略とは異なり、長期的な視点に立つことが重要です。ブランドを確立するためには、直接的な売上にはつながらなくても、イメージを浸透させるタイミングなどが存在します。今年度の売上には直結しないかもしれないが、プロモーションのための投資などを行う必要がある場合があり、これらの視点も踏まえてブランド戦略を立案します。

コーポレートブランド戦略の立案

個別の商品・サービスのブランド戦略だけではなく、コーポレートの視点で、ブランドを確立するための戦略を立案します。

コーポレートブランドとは「その企業らしさ」であり、それを以下にステークホルダーに浸透させるかが重要となります。そのために、まずは、以下のような視点で、各ステークホルダーに対するコーポレートブランドの浸透度合いを把握します。

この結果をもとに、各ステークホルダー別にタッチポイント別のマネジメント戦略を立案します。例えば、消費者に対しては、どのような接点(顧客接点)があるのか、どのような接触の機会・場面(消費チェーン)があるのかを把握し、それぞれの消費接点・商品チェーン別に、コーポレートブランド浸透のために、どのようなことを行っていくのを整理します。

インターナルブランディング

インターナルブランディングとは、コーポレートブランドを社内に浸透させていくことを意味します。

単純に経営者がコーポレートブランドのことを語っても最前線にいる従業員までブランドを浸透させることはできません。特に、派遣社員・契約社員など雇用形態が多様化している中で、すべての従業員に対してコーポレートブランドを浸透させていくためには、その伝え方を考えることが非常に重要となります。派遣社員や契約社員も消費者から見れば、同じ社員であることには変わりがないからです。

すべての従業員に徹底するための戦略について検討していきます。経営方針の伝達方法(社内広報)、伝達するための組織、従業員の行動に反映させるためのインセンティブ、評価制度など、様々な視点からインターナルブランディングのための戦略を立案します。

コミュニケーション・コンサルティング

欧米では、メディアの代理店と、ブランドの代理店が異なる場合が多いため、コミュニケーション戦略はブランドの代理店が客観的な視点で立案しています。日本の場合は、これらの代理店が同じ企業である場合が多く、広告代理店が売りたいメディアに注力したコミュニケーション戦略を立案することもあります。

客観的な視点でのコミュニケーション戦略を立案するために、NRIでは科学的なデータをもとに、各企業にあったコミュニケーションのあり方を考え、コンサルティングを行ってまいります。

シングルソースデータによる広告効果測定の中で培った知見・ノウハウを活かすとともに、多くの企業の広告宣伝やマーケティング担当の方との議論した経験をもとに、客観的で、かつ各企業の利益を最大化するためのコミュニケーション・コンサルティングを実施していきます。

広告戦略の立案

広告の分野に限定した戦略の立案についても支援します。

マーケティング戦略全般については、個々に企業で描かれている場合には、それを実践するための広告戦略が必要になります。広告代理店では、メディアに依存した広告戦略を立案する場合も多く、NRIでは客観的な立場から広告の戦略を立案してまいります。 | 具体的には、広告宣伝のために必要な費用、利用すべきメディア、出稿のタイミング、クリエイティブ戦略、クロスメディア戦略など、広告に関するすべての視点で戦略を立案します。

広告効果の社内アカウンタビリティ資料の作成

広告効果については社内のアカウンタビリティ(説明責任)が求められてきています。莫大な出稿費用をかけて実施した広告が、売上にどの程度寄与しているのかを経営層に報告する義務が高まっています。

広告の効果について、実際に出稿を担当した広告代理店ではなく、第三者の視点から客観的に評価した結果を社内に報告するための支援を行います。効果測定だけではなく、社内で報告するための資料作成までを行います。

広告のRFP作成の支援

NRIが実施する広告効果測定では、その結果を踏まえて、今後の広告のあり方についても提案をしています。出稿量はどのように考えるべきか、使うべき媒体のあり方はどう考えるか、クリエイティブで修正点はないかなどを提案しています。

これらの結果を踏まえて、次回の出稿の際に、広告代理店に提示するRFP( Request For Proposal:提案依頼書)について、作成を支援します。

良い広告を作成するためには、広告代理店から良い提案をもらうことが必要です。そのためには、広告代理店に対して、各社が置かれている立場を明確にし、課題を正確に伝えることが重要となります。成功した広告をみると、このRFPがしっかりとしていることが多く見受けられます。

自分が考えた広告戦略を広告代理店に押し付けるのではなく、自社の状況を客観的に伝えて、広告代理店にも正しい方向で知恵をしぼってもらうことで、より良い広告ができるのです。そのためには、情報が少なすぎると伝わりませんが、多すぎても、良い提案にはなりません。情報量のバランスをとったRFPが必要となり、その資料の作成を代行します。

【媒体社向け】媒体メニューの作成支援

テレビ、新聞、雑誌、Webサイトなどの媒体社様向けには、媒体メニューの作成を支援しています。

自社の番組やビークル、サイトなどの特性を広告主に伝えるために、シングルソースデータを用いた客観的なデータから資料を作成します。広告主の意識も高まり、媒体に対して求める情報は高度化してきました。広告主の期待に応えるためにも、媒体の特性をデータを用いて伝えることが選ばれるための必要条件になってきており、そのための資料づくりをサポートさせていいただきます。

具体的には以下のような視点で媒体メニューを作成します。

  • 利用者(接触者)の属性にはどのような特性があるのか
  • どのような消費スタイルの人が接触しているのか
  • どのようなカテゴリーに強いのか
  • 接触することで各商品の利用意向はどれぐらい高められるのか

【広告会社向け】プレゼン資料の作成支援

広告代理店様向けには、広告主に提案する際のプレゼンテーション資料の作成を支援することができます。

シングルソースデータでは、すべてのメディアの接触状況、および、接触者の特性などを把握しているため、広告主に最適なメディア選択などを提案する際に、客観的な情報を提供することができます。メディアの選択については、広告主の眼はますます厳しくなってきており、客観的なデータをもとに、最適なご提案ができるように支援をさせていただきます。

また、NRIでは広告におけるリーチを最大化するためのシミュレーションモデルも保有しており、これらのモデルを活用して、提案を支援することもできます。

広報・PR戦略の立案

マスメディアの接触の仕方が多様になり、SNSの利用者が拡大し、広報やPR戦略は、今度ますます重要になっていくと考えられます。そのため、NRIでは、広告だけではなく、広報・PR戦略の立案も支援します。

具体的に効果の高い広報・PRとは何かを客観的なデータからひも解き、広報すべき内容から、PRとして狙うべき「テレビ番組」や「雑誌のビークル」などの具体的なものまで戦略として立案します。また、これらの広報・PRの効果についても効果測定を行い、広告と同様に、広報・PRにおいても「PDCA」のサイクルを構築し、より良い広報・PRができるような仕組みづくりも支援します。

マーケティング組織の設計

マーケティングの組織については、多くの企業で浸透しつつありますが、組織は作ったものの具体的には機能していない企業も多く見られます。

NRIでは数多くのマーケティング組織を設計を行ってまいりました。これらの経験を活かし、各社のマーケティングの位置づけに応じたマーケティング組織の設計を支援します。

具体的には、以下のような内容について詳細の設計を行ってまいります。

  • マーケティングを推進するための組織体制の設計
  • マーケティング部の役割・機能、他部署との役割分担の設計
  • マーケティング部を支援する調査、研究体制などの設計
  • 必要な人材要件の整理、評価体系の設計
  • 具体的な業務フローの設計