広報・PR効果測定

アウトプット

各メディアの広告がどのような接触状況になっているのかを把握します。

広告の認知ではなく、あくまで生活者の行動データから、メディア毎に設定した適宜を満たした人数を集計し、接触率(リーチ)と、PRの取り上げがあった媒体数などを集計します。

また、単純なPRの合計値だけではなく、PRの取り上げられ方(取り上げられた内容)ごとに、接触率を計算します。さらに、各メディア別の接触率だけではなく、メディア横断でみた場合の接触率も計算します。

調査対象となる主なメディアは、以下のとおりです。

  • テレビ番組
  • テレビのニュース
  • 雑誌記事
  • 新聞記事
  • Webサイトでの記事
  • Webポータルサイトのニュース

広報・PRの認知

テレビや新聞、雑誌などで、広報・PRとして取り上げられた内容について、ニュースの認知率を調査します。 調査対象となる主な広報、PRの内容としては、以下のようなものがあります。ここに該当しない項目でも、任意でニュース認知の内容を設定できます。

  • 新商品発表会、商品方針説明会
  • テレビCM発表会、新CMの放映開始
  • 発売記念イベントの開催、告知
  • 協賛イベント、期間限定イベント・店舗
  • 経営層による記者会見
  • 授賞式、表彰イベント

広報・PRの効果

広報・PRに接触した場合の効果について、広告の効果測定と同様に「差分の差分」という考え方で評価します。

接触者での効果を2つの差分に着目することで広告の効果を正しく測定します。

  • 時系列の差分

  • PRの取上げ前と取上げ後でどれだけ目標関数が変化したか
  • 接触有無の差分

  • PRに触れた人と触れなかった人で、どれだけ目標変数が変化したか

グラフはPRに触れた人と触れていない人での、PR前後の購入意向の変化を表しています。PRの接触については、PRを認知している人や、PRの取上げあった媒体に接触した人など、任意に設定することができます。

この時は、強い購入意向でみると、+5.0%という数字が、PR接触による効果になります。一方で、弱い購入意向の場合は、+2.9%という効果なため、今回のPRは強い購入意向を高める効果が大きかったと言えます。

広報・PRに接触した場合の購入意向に及ぼす効果(過去事例)

番組別効果

広報・PRの取上げがあった番組などのビークル別に効果を計算します。

 各番組における取上げの秒数、各番組の視聴割合などの基礎データとともに、その番組の視聴者における「PRニュース」の認知率や、「効果」(購入意向の高まり方)などを一覧表の形式で整理します。

全体平均の効果と比較することで、どの番組におけるPR出稿が効果が高かったのかなどを比較することができます。視聴割合と効果を掛け合わせることで、全体に与える効果が最も大きかった効果などを計測できます。

また、放送秒数とPRニュース認知の割合を比較することで、PRニュースを覚えてもらうために必要な秒数を分析したり、放送秒数が短い番組でもPRニュースの認知率が高い番組における具体的な取上げられ方などを分析することで、効果的なPR出稿のあり方などの知見を蓄積することができます。

広告とPRのクロスメディア

広告とPRの重なり状況、および、重なった場合の効果などを集計します。

上記は、テレビCMと、テレビPR、新聞PR、雑誌PRのそれぞれの重なり状況と、重なった場合の効果を計算した結果になります。今回のPRでは、同時にテレビCMの出稿があったため、各PRともにテレビCMとの重なりが大きくなっています。テレビCMと重なった場合の効果をみると、テレビPRや雑誌PRが重なった場合は効果が大きいですが、雑誌PRが重なっても大きな効果は発揮できていません。雑誌PRは単体で効果があるため、特にテレビCMとの相乗効果ではなく、雑誌PR自体で購入意向を創出できたいたと考えられます。

まとめ

広報・PRの効果について、テレビ、新聞、雑誌、Webなどのメディア別に、接触率(リーチ)と、接触した場合の効果について一覧の形で整理します。また、各ビークル別の評価結果をあわせて、各メディア別で取上げられた内容について総括をします。

番組別、雑誌ビークル別などでも、取上げられた秒数、ページ数などの情報についても一覧表の形で整理します。

まとめ表では、今回のPRにおいて、どういう内容が、どのメディアで取上げられて、どのような効果があったのかを一覧で整理することで、効果的なPRの取上げられ方に対する知見を蓄積しPDCAのサイクルを構築します。